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空想画、風景画、人物画、陶芸に手芸品

地元の自然豊かな風景画や神秘的な空想画を創作する傍ら、小皿や椀の食器、フクロウの置物などを中心に陶芸作品も製作している作り手。近年では洋服等の手芸品も手掛けており、アートセンスを活かした幅広い活動を行っている。


ART MIYABI M.M(アートミヤビ・エム・エム)
[取扱先]まさざね館​(九戸村)

取材日 INTERVIEW 2018.12.10(本人提供写真あり) ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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空想画から肖像画、似顔絵、陶芸まで、アート活動はどこまでも広く

​(本人提供)

物語のワンシーンを切り取ったような絵画。幻想的で神秘的なイメージの絵や豊かな自然の風景画が、ご自宅には所狭しと並んでいる。九戸村でART MIYABI M.Mのお名前で活動する、宮澤まさ子(ミヤザワ マサコ)さんの製作部屋にお邪魔をした。九戸村内やまさざね館で見かける絵画は、風景や空想画が多いため、その分野がご専門かと思いきや、「人物描くのが好きなの。人ばっかり最初は描いてて」と笑う。昔から好んで描いていたのは、人物画だそう。

風景をよく描くようになったのは、地元に戻ってきてから。家族に「風景画も描いてみたら?」と言われ、ご自身でもせっかく自然豊かな地元に帰って来たのだから、それもそうだ、と、描き始めた。
風景画は、いいなと思った風景を写真に撮って描くことが多い。けれど、写真を見ながら描くのは途中までで、後半は、見ずに描く。「そのまま、描く必要はないと思ってて。それだったら、写真を見ればいいから」。あくまで自分の「絵」を描く。花は、庭のものが綺麗に咲いた時や、いただいた花を記念に描くこともある。

描きかけている、風景画。

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​(本人提供)

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空想画は、ぽっとアイディアが思いついた時に…。何も浮かんでこなければ、しばらく描かないこともある。風景画も、下地を塗ったまま、置いておくこともあるそう。何かの瞬間に、ぱっとその先が浮かんでくると、また描き始める。同じ色でも下地の色で出方が変わってくる。こだわっているのは色彩で、青、緑、中間色の作品が多い。

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人物画も続けており、結婚式の記念に、と新郎新婦の絵を描いたり、お母さんへのプレゼントに、と依頼をされたこともあるそうだ。宮澤さんご自身も、知人の新築祝い等に、絵を贈ったこともある。「普通のプレゼントより、喜んでもらえるので」。人物画の方が、細部の表現に神経を使う。

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村内で絵画サークルと陶芸サークルの代表も務めている。陶芸は、村の陶芸教室で習い始めたのがきっかけだった。初心者も含め、好きな人が集まって続けているサークル。宮澤さんも10年以上続けており、日常で気軽に使える食器や、可愛らしいフクロウの人形などもある。絵画と一緒に作ったものを、まさざね館や毎年3月頃に開催するART展、村のイベント等で販売することもある。
フクロウは「不苦労」と書けるので、縁起が良い。食器は、日常で気軽に使ってもらえるもの。

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油絵は高校生から、POPライターの仕事を経て、地元で美術の先生に

幼い頃から絵を描かれていた。現在も続けている油絵は、高校の部活で、先生に勧められて始めた。高校卒業後に進学で上京し、就職。POPライターの仕事に。商品や季節の店頭ディスプレイに合わせて、POPをイラストも織り交ぜながら描いていた。POPライターと言えば、最近でもお洒落だったり、面白かったり、目立つPOPはネット上で話題になるもの。その仕事を10年以上続けていたという。
地元の九戸村に帰ってきてからは、経験を活かして、学校の美術講師に。最初は1つの学校だけだったが、いつの間にか3校を行き来するようになり、今の日々は忙しい。教えるだけではなく、評価などもする必要があり、なかなかに大変。それでも、美術系の学校に行く子のために、デッサンを見たり、クラブ活動まで見てくれる先生がいなかった学校では、
喜ばれたという。

 

そんな忙しい毎日の中、自分の絵を描くのは、「ストレス発散」で「楽しみ」となっている。絵を展示会などで飾ると、「和んだ」とか「癒される」等、いろいろ感想を言ってくれる人もいて、描く楽しみと、観てもらう楽しみがある。60歳の時に記念に個展も行った。飾ったのは、大小合わせて100点以上。展示を友だちや家族に手伝ってもらい、好評だった。

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活動は幅広く、最近は洋裁も始めて、洋服や手芸品なども作り始めた。こちらも、けっこう人気がある。
絵画や小物は、まさざね館や村のイベント等で販売している。陶芸のサークルは初心者の方でもよいそうで、興味がありそうな人がいると、やってみない?とよく声をかけていらっしゃるそうだ。絵画や似顔絵のオーダーも受付けていて、クラフトマップの冊子に掲載されている連絡先からでもOK。

本当に精力的に活動をされている。
九戸村内で、日常的に、アートに少し気軽に触れられることのできる、宮澤さんの作品だ。

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​(上記2枚本人提供)

取材日 INTERVIEW 2018.12.10(本人提供写真あり) ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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