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若い世代の作り手たちが集まってリノベ、今も進化中の場所

​ブランチ

二戸駅前開発により建物は解体されましたが、ブランチとしてイベントやWSを企画するなど

何らかの形でブランチという名を存続予定です。新しく始動した際には、ブランチFBページにて

告知させていただきます


​branch
イベントの詳細や問合せはFacebookページから
 
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取材日 INTERVIEW 2018.12.13 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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商店街の一店舗をリノベーションした個性的な内装の共有スペース

二戸駅東口からのびる商店街。昔から続く老舗の飲食店、今はシャッターが下りてしまったお店、ちょっと個性的なお店、新しく入った飲食店、てくてく歩いていくとその途中に、ナチュラルな外見の店舗が現れる。「何だろう、って不思議に思って入ってくる方も多いですよ」と取材を受けて下さった、管理人であり、アクセサリーの作り手めりこさんが言う通り、ちょっと足が止まる。

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個性豊かな作り手の集まるスペースで、普段は、それぞれの工房や事務所となっている他、定期的に作り手の作品を販売するマルシェ等のイベントも行われている。

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奥に行けば行くほど、部屋が出てくる不思議な建物

入口を入ると、ちょっと土間のようなスペース。

から、その先、右側には、中心メンバーであり、リノベーションも行ったマサルインダストリー(工務店)さんの事務所。わっと一瞬見入ってしまう。個性的な建具などは、マサルインダストリーさん経由のものが多いそうだ。

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右側は、共有スペース。

通常は、打ち合わせや作業のスペース、イベント時は各作り手のブースが並ぶメインの会場になる。

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右奥には、アトリエfeelさんのスペース。

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左奥には、キッチンと食堂にあたるスペースがあり、ここもイベントスペースになる。2階はまだ、未使用の部屋や作り手の工房も。と書いていくと、いったい何部屋あるのだろう、と不思議になる。商店街に面するスペースは、決して広くはないが、部屋数は多い。町屋のようなつくりだ。

やりたいことを小規模に始められる場所、皆でイベントのできる場所が欲しかった

branchを立ち上げたきっかけは、地域の女性が、地元の活性化を話す場で、駅前のシャッター街で何かできないか、という話題が盛り上がったことからだった。その後、めりこさんと地域の方が九州のリノベーションスクールで学ぶ機会を得る。事務的なこと、大工仕事の部分、両方をそれぞれが学んだ。とはいえ、すぐに貸してもらえる物件は見つからなかったが、やがて一店舗を貸していただける大家さんが見つかり、このbranchが生まれた。

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branchを作った理由は、やりたいことを小規模からでも始められる場所を作りたかったこと、何かイベントをやりたい、と考えたときの場所が欲しかったことから。「1人で1個の物件を借りるとなると、家賃もかかるし、リスクも多いし、始めたいけど始められないよねっていうのがあって。もともと。なので、1個を借りて家賃を皆でシェアすれば、小さくスタートできるんじゃないかって。で、どんどん大きくなったら、卒業してさらに違う建物で1人でやってもいいし」。

branchが始まったのは、今から2、3年ほど前。今は、二戸市内にもイベントやワークショップ、体験を開催する場所は増えてきたが、当時はイベントのために、場所を借りるのに一苦労だった。「今みたいに借りられる場所があったら、ここまで頑張ろうと思わなかったかもしれません」とめりこさんは笑う。それほど本当に大変だった。施設の利用規約で借りることが難しかったり、快く貸していただいても、イベントの規模とスペースが合わなければ、迷惑をかけてしまうこともある。「それで、イベントとか教室を自由にやれる場所と小さくスタートできる場所があったらいいね、っていうので始まりました」。

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工務店さん、作り手さん、地域の知り合いが集まって作った

リノベーションスクールで学んだ手法は、「入居者を決めた状態でそれに見合ったリノベーションをする」というもの。まずは、リノベーションに詳しい工務店「マサルインダストリー」さんに相談。めりこさん自身が作り手だった縁もあり、できあがったら入居したい、という方も集まり、それぞれの使い方を想定しながら、内部を設計した。

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計画を立て、着工してからオープンまで約2か月。めりこさんとマサルインダストリーさんを含む中心メンバー数人が主に作業をしながら、入居予定の作り手や地域の知り合いが手伝ってくれ、手作りで一から作り上げた。それぞれに本業を持ち、その合間に作業。「疲れてきて、ネジの位置がずれてきてるところとかあるんですよね。なんかもう全然間に合わなくて(笑)。疲れて、歯磨きしながら寝てたりとかしてました」と当時を話す。もちろん、手伝ってくれた人たちと賑やかに作業して過ごした時もあれば、「無言です、無言」とめりこさんが笑うほど、もくもくとひたすらに作業した時もある。壁に隠れた柱には、ここを作り上げたメンバーの名前が書かれている。

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オープンは、その年のクリスマスマルシェに間に合うように、作り上げた。その後も少しずつ変化をしながら、思い通りにゆったり使えているという。「イベントの打合せとかも、今まではどこかに行ってやらないといけなかったけれど、今はここにきてできるので、楽ですね」。
めりこさんご自身の工房も、2階に作っている最中だ。少しだけ、お邪魔した。

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イベントには、アクセサリーやインテリア、ちょっとしたカフェのブースがでることも。「日々の生活がちょっとだけ豊かになるような雰囲気を感じてもらえればいいなと思う。地元にいると、皆外に出て買い物とかするけど、地元でもけっこう楽しめるよ、みたいな」。地元でも遊べるところ、ちょっと楽しく、のんびりできるところはある。


気になる方は、まずはfacebookをチェックして、イベントの日にのぞいてみては。もちろん、地元の方でも、遠方の方でもどうぞ。駐車場がないため、お車は駅周辺の駐車場へ。branchはもちろん、昔懐かし商店街を駅から歩けば、ちょっと新しい1日になるかも。

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取材日 INTERVIEW 2018.12.13 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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