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何だか面白いお米屋さんに行こう

籾殻で作られたガーデニングポットの他、贈り物にも使えるお洒落なデザインパッケージの雑穀やお米などを販売。地元産のお米や厳選銘柄のお米もあり、手軽にその場で精米をしてくれる。ご飯にまつわるイベントなども時折、開催中。
駒木米穀店
一戸町一戸字向町16
0195-32-2751
8:00-20:00(日曜休み)https://www.ocomeya.com/

コマキベイコクテン

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取材日 INTERVIEW 2018.12.7 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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定番の10㎏袋、こだわりお米の量り売り、雑穀、パッケージの可愛いギフトやお土産

一戸町の町中に、ちょっと面白いお米屋さんがある。

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取材対応してくださったのは、3代目の駒木厚介さん。昭和26年から続く、町のお米屋さんだ。一戸駅から続く、ちょっとレトロな商店街に佇む一店舗で、店頭には、精米された10kg袋入りのお米と各地から取り寄せたおススメのお米が並んでいる。

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スーパーじゃなく、お米屋さんに入ったのなんて、いつぶりか。ちょっとそんな後ろめたさも抱えつつ、お店に入った。地元のお米、ちょっと面白い名前のついたお米の袋。スーパーではいつもさっと見ているはずの10kgのお米は、パッケージを見比べるのが楽しい。中には、駒木米穀店さんオリジナルのパッケージもある。

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量り売りをしているオススメのお米は、岩手県内、東北圏、時には遠く西のお米もある。メディアでよく聞いたものもあれば、頭に?マークばかりが飛んで、味の想像もつかないお米もある。「それぞれの県の人は、自分のところのお米は知っているけれど、例えば岩手の人が茨城や島根のお米を知っていることはないですよね」。駒木さん自身がサンプル等を試食して、美味しいと思ったものを並べているという。

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おススメのお米は好みを伝えて、店頭ですぐにさっと精米してもらう

2kgや5kgなどの少量でも大丈夫。玄米で販売されているが、その場で精米してくれる。レジのすぐ裏にある精米機で、ささっとお願いができるので、普段見慣れない方にはちょっとしたライブ感がある。

 

普段のご飯用か、お弁当か、用途と好みを伝えれば、おススメを教えてくれる。
「おにぎりにして食べるんだったら、粘り気があるお米の方が、冷めた後もかたくなりにくいかな。(お米の選び方は)好みもおおきいので、お米屋さんに聞くのがいいですかね」。駒木米穀店さんも、店頭に出していない品種もあるので、聞いてみるのがいいようだ。
今日、お勧めしていただいたのは、茨城県の「ふくまる」。大きな粒が特徴的なお米だそう。

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こっちが少量用の精米機。

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こっちは大容量の精米機。一般的なものよりも精度が高いのだそうだ。仕組みを伺ってみると、お米の機械の話も面白い。

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真っ黒で、もっちもちのご飯が炊ける雑穀ハードコアごはん始め、雑穀も

レジ横には、雑穀のコーナー。二戸地域は、県南の花巻と並び、雑穀の産地。シンプルなパッケージのものから、駒木米穀店オリジナルのパッケージまで、お土産サイズのデザインがお洒落。これは、駒木米穀店さんでデザインから製作しているそうだ。

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その中で、さらに目を引くのが、「ZAKKOKU HARDCORE GOHAN」。雑穀ハードコアごはん。名前からして心惹かれるけれど、これ、非常に健康的で、もっちもちの真っ黒ご飯に炊きあがる。炊飯器を開けた瞬間に、何か間違えたかな…と思う。でも、味はもっちもちで美味しい。ちなみに、おにぎりにすると、写真映えする。

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中身は、もちきび、もちあわ、押し麦、ひえ、古代米、赤米、はと麦がブレンドされたもので、非常に健康的。炊飯器の玄米モードで炊き上げれば、失敗することはないそうだ。インパクトはあるが、何よりも健康的で美味しい。そして、食べていると、なんだか面白い。雑穀を取り扱う業者さんが、自家用に数種類の雑穀を混ぜて食べていたものを、駒木さんも味見させていただいたのがきっかけ。

 

「あ、面白いなと思って。ちょっと半分遊びで」と駒木さんも笑う。クラフトイベント等のブース出店時にはよく販売されているが、店舗にないこともあるそうなので、ご注意を。希望があれば、セットしておいてくれるそうだ。

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土に還せる、籾殻でできたカラフルな植木鉢

雑穀コーナーの横にいるのが、籾殻でできた植木鉢。仕入れ品だそうだが、ホームセンターなどではあまりお見かけしない、カラフルでナチュラルな植木鉢。可愛らしいポットで、ついつい手に取ってしまう。頑丈なつくりだが、砕いて土に埋めれば、土に還っていくそう。


春先には花苗を店先でも取り扱う。時折、花屋さんと一緒にワークショップも行っている。

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ギフトももちろん。二合分を6種類組み合わせたギフトボックスもお洒落なパッケージだ。このパッケージは、駒木米穀店さんのお手製。お願いすれば、いろんな種類のお米で作ってもらえるとのこと。作り置きはされていないので、その場で持ち帰りたい場合はあらかじめご注文を。

 

メッセージを入れたり、希望のパッケージでお振舞やノベルティに使えるような小さなギフトを作ることも可能だそうだ。

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クラフトイベントや食のワークショップにも、フットワーク軽く参加

駒木米穀店さんは、地域のクラフトイベントにもよく出店。お洒落なパッケージのお米や植木鉢。ちょっと変わった雑穀。いつも目を引くブースがある。「みんな食べるものだから、出店とかしてても、まったく興味ないお客さんはいない。普段は、あまり気にかけていないお客さんに、いろいろ説明して話を聞いていただくのは、面白いかな、と思います」。
 

食や料理のワークショップなどにもお米屋さんとして出張される。いろんなお米の食べ比べを楽しんでもらったり、いつもは食べないような種類を出してみたり。カレーやアジア料理に合うお米もそのうちの、ひとつ。産地は九州の方だが、珍しさもあって好評だという。

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珈琲の銘柄を選ぶように、お米も選んで買う、という買い方があることを知ってもらえたら

駒木さんがお店を継がれたのは、2012年頃。

 

それまでは、機械メーカーの技術職で、サービス業にも食産業にもほとんど縁はなく、地元に帰る予定もお店を継ぐ予定もなかった。プロにお願いしているものもあるが、商品パッケージのデザインはお洒落で、ブースでの陳列もアイディア満載。「いや、何か売れるかな、と思って」と駒木さんは笑って言うが、てっきりデザイン系やサービス業に就いていたのかと思うほどなので、少しびっくりだ。

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両親から地元に帰ってこないかという話が出始め、考えた末に地元へ帰ってきた。「何か一戸町をもっと元気にしたい、とかの動機があった方がいいですかね」と冗談めかして話すが、今では、商工会やまちづくりなどの集まりにもよく出る程、顔が広い。帰ってきてからしばらくの間は、今のようにいろんなイベントへ参加したり主催したり、どこからかお呼びがかかることもなかったというのが嘘のよう。お米についての知識も、地元に帰ってきてから覚えたものだ。

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お店にお米を買いに来る方もいるが、メインは配達。重い荷物を持って買い物をするのが難しくなった高齢の方や、業者さんからの注文に対応する。春先は花苗を販売し、冬には灯油の配達が忙しくなる。取材時には、お米を米粉にして欲しいというお客さんからの依頼も見かけた。

取材日 INTERVIEW 2018.11.11 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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お店にお米を買いに来る方もいるが、メインは配達。重い荷物を持って買い物をするのが難しくなった高齢の方や、業者さんからの注文に対応する。春先は花苗を販売し、冬には灯油の配達が忙しくなる。取材時には、お米を米粉にして欲しいというお客さんからの依頼も見かけた。

駒木米穀店さんのように、一般のお客さんにも小売をするお米屋さんは、かなり数が減った。イベントにフットワーク軽く参加するのは、新しい販路を開拓するためでもあるという。飄々と、言葉は多くはないけれど、フットワークは軽く、気さくな駒木さんだ。

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お店の今後を伺うと、「冬はスキーをやろうかなと思ってます…」と冗談めかして笑ったあと、少し悩まれて、「関係する人をどんどん増やしていかないとお客さんが減っていくかなと。お米はどこでも買えてしまうから。積極的にイベントは主催したり、参加したりはしたいなと思ってます」。店舗の内装や陳列も少しずつ変えていきたいという。
スーパーでは、定番の数種類から選んで、価格を見て、買うことがほとんど。お米の銘柄を選んで買う、という買い方があることも知ってもらえれば、という。「コーヒー豆なら、銘柄を今日はどれにしようかとか、いつも決まっているとかあるみたいに、お米もそういう買い方ができるんだよ、と。で、店先で豆を挽いてもらうみたいに、お米も精米してもらう」。

 

普段は、お米屋さんに行かない方も、行ったことがない方も。行きつけのお米屋さんがある方も。ちょっとレトロな街並みを歩きながら、自分の明日のご飯のために、お米を選んでみては。

取材日 INTERVIEW 2018.12.7 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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