手仕事の品を探しながら、里山でちょっと一休みできる

箕や箒、ソバざる、木工品や布小物等が揃う産直。フリーマーケットには掘り出し物もあるかも。新鮮野菜はもちろん、昔ながらの串もちや田楽も大人気。「のんびりしてって」と無料休憩スペースでお茶が飲めるのも嬉しい。
産直 里やま市場(一般社団法人 つなぐi )
一戸町小繋字東田子2-2       0195-34-5155
9:00-18:00(年始-1/4休み)

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取材日 INTERVIEW 2018.11.5(写真は別日撮影あり) ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

見た目が損してる?野菜、串餅、田楽にフリマに山の手仕事、お休み処と中は盛りだくさんの産直

「見た目が損してる、って言われたこともあるんですよ」と取材のお願いに行った時、店主の奥さんが、朗らかに笑った。一戸町にある里やま市場は、山の中の国道を進んでいくと、小繋駅のすぐ近くに、ぽんっと登場する産直。確かに見た目は、普通の建物だ。けれど、一歩、中に入ってみると、とっても面白い。

新鮮なお手頃価格の野菜に、奥には工芸品や手仕事の品が並ぶ。隣の部屋には、ハンドメイドの雑貨と、なんとフリーマーケットコーナー。さらに奥には、素敵な休憩スペースと串餅やたこ焼きコーナー。

 

名前の通り、ひょっこりたぬきでも、顔を出しそうな里山にたたずむ産直。流れる空気も、なんだかのんびりとしている。奥に並ぶ手仕事の道具も、山の恵みを感じさせるものばかりだ。

山の恵みを手に取ることが出来る

一戸町の戸部定美さんの「箕」。木の皮できっちりと編まれ、穀物をふるう昔ながらの道具だ。最近ではインテリアとしての用途も多い。

箒も種類はいろいろある。

そばざる。整理整頓や飾り棚にも使えそうな。

木工品や編みカゴ等、いろんなものが並ぶ。温かみのある道具が多く、他ではなかなか手に入らなさそうなものもある。

 隣の部屋へ行くと、ハンドメイドの小物も。

不思議なフリーマーケットコーナー

隣の部屋で、スペースを占めるのは、フリーマーケットコーナー。食器や調理器具、洋服などが所狭しと並ぶ中に、木工品だったり、お?と思うものも隠れている。動物の角。

じっくり見ていると、次から次へと気になるものが出てくるので、しばし取材ということを忘れる。

地域の知恵と技術が集約された、串もち。

この日は、ちょうど取材対応してくださったスタッフさんが、里やま市場で大人気の串もちを準備しているところだった。まあるい串もちは、あまじょっぱくて、ほっこほこ。ほっくほく。近所に串もちづくりの名人のおばあちゃんたちがいて、生地を作ってくれる。それを茹でて、炭でじっくり焼く。

粉はいいものを使っているから、自然と甘みが出るそうだ。たれの味噌も、おばあちゃんたちが昔食べていた味を思い出しながら、試行錯誤して作られている。そんな話をしてくれながら、スタッフさんは手際よく焼いていく。

「子どもにも安心して食べさせられるもの。岩手の残していきたい食文化だと思うので、それに携わることができて幸せだな、と思います」。

串もちや田楽は、家族や友人に、とまとめて買っていく人も多いそうだ。

たこ焼きも。これは、子どもに喜ばれる。

誰でもごゆっくりどうぞ、のちょっとお洒落な休憩スペース

無料休憩スペースは、買った串もちなどを食べてもいいし、ドライブに疲れたらちょっとお休みしていってもいいそうだ。喫茶店のような木製の家具は、素敵な雰囲気で、お茶等はご自由にどうぞ。
え、本当に、いいんですか?と思って、まごまごしていたら、他のスタッフさんが「お茶もあるから、どうぞゆっくりしてって」と声をかけて下さった。言葉に甘えて、のんびりしていると、バイクの男性客が1人でふらりと立ち寄って、味噌田楽を食べて一息つくと、さっと立ち去って行った。おお。

 

誰でもちょっと立ち寄って、座れて、さっと出ていける、というスペースは、実は一戸町も含めて地域に多くない。ちょっと座ってお茶でも、と思うと探さなきゃいけない。
貴重な場所だ。

机と椅子のスペースの横には、座敷。カラオケをご自由にご利用くださいの紙が大きく貼ってある。
「里やま市場」は、「里やま一座」という一座を地域の方と一緒に立ち上げている。福祉施設で慰問活動をして、歌や踊り、掛け合いでのお話など様々に披露している。時折、この座敷が練習場所になることもある。逆にカラオケで歌っているお客さんを、スカウトしたこともあるというから驚き。

店主夫妻が、イチから立ち上げた、ちょっと珍しい産直

本当に、面白い話が次から次へと出てくる。産直は、地域の役場が関わり、農業組合が管理していることが多いが、里やま市場は「地域のために」と、空き家だった建物を、店主夫妻が一から掃除して作り上げてきた。手作りの什器もある。想像もつかないくらい、それは大変なことのはずだ。
思わず、天井まで見回すと、何となく、建物の中のつくりが、お洒落。「ここを立てたときは、東京の建築家さんに入ってもらったみたいなんですよ」。すごい。

ここに、今は地域のいろんな方が、関わっている。週に何度かは、八戸や滝沢の方へ販売にも行くそうだ。

「里やま市場が、生産者さんとお客さんの繋がる場所になればいいなと、思います。聞いてもらえれば、手に入らないと思っていたものも手に入るかも」。

豊富な野菜から、ちょっと珍しいものまで、扱うカテゴリーの幅の広さが個々の強み。地域の人に種芋ないかなぁと相談されて、店主さんが探してきたこともある。

取材対応してくださったスタッフさんも、ここで働くことになって小繋の地域の人と関わる機会ができて、地域のために働くことができて、よかったという。「一座」の方に出ることもあるらしい。

 

里山。人の生活に結びついた森や林。取材の後、車を停めて、串餅片手にちょっと山の風景を眺める。そんなことが思わずしたくなる、不思議な空間の産直だ。

取材日 INTERVIEW 2018.11.5(写真は別日撮影あり) ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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