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一閑張りの魅力を教えてもらいに行く

現在 作成・販売等をおこなっておりません

和紙や布等を貼り重ねる一閑張りで、和洋のかごバッグを製作する作り手。体験講座を地域内外で行い、オーダーメイド製作を作成。また、ステンドグラスの小物やアクセサリーも同じく講座・製作を行う他、手作りサークルも主催していた。



高屋 智香​
 

​タカヤ トモカ

取材日 INTERVIEW 2018.12.21(本人提供写真あり) ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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「和」も「洋」もデザインできる、伝統の一閑張り

竹かご等に和紙や布を貼り重ね、柿渋を塗る伝統の「一閑張り」。

柿渋を塗ることで、防水や防腐ができ、また、かごそのものも丈夫になる昔からの技術。時間の経過や日光の当たり方などによって、色も濃くなったりと変化が出てくる。部屋に1つ、置いておくだけでも、存在感のある工芸品になる。

 

二戸市内で一閑張りを製作している高屋智香さん。

クラフトイベントでの販売やオーダーを受けての製作、一閑張りの製作体験を県内外で行っている。和紙や布の貼り方によって、柄が変わるので、見せていただくかごは、どれも一点もの。実物や写真を色々見せていただくと、どれも雰囲気が違って面白い。しかも遠目から見ていると、全体的に個性豊かな和風柄に思えてしまうのだけれど、よくよく見てみると、洋風や現代的なデザインの和紙や布を貼り重ねていることがある。そこが魅力の1つだそうだ。和風にも、洋風にもできる。

取材日には、貼り重ねる和紙をご自身で、デザインされていたところ。和紙に文字や絵柄を自分で描いて貼り付けることもできる。

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​(上記3枚本人提供)

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面白そうな柄や文字の描かれた和紙は、普段からストックをされている。骨董屋さんなどで手に入れることも。

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誰でも挑戦ができる一閑張り作り

​(上記2枚本人提供)

もちろん智香さんや工芸品として販売されているような一閑張りのかごのレベルに行きつくには、経験を重ねる必要があるけれど、「どなたでも作ることが出来ますよ」と智香さん。体験教室では、子ども~90代まで年齢も幅広い。柿渋を塗るのに、ややコツはいるが、いろんな方が挑戦されている。壊れた昔の行李を直しにきた方もいるという。昔から、日常の生活道具の補修にも使われていたという技。長く使い続けたいものを、自分で手を入れながら使い続けることもできる。木箱などに貼ることもできる。

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​(本人提供)

ステンドグラス製作や地域の手作りサークルも

智香さんが一閑張りを始めたのは、地域のイベントで、県外から来ていた一閑張りの先生に出会ったのがきっかけ。数年間、習って作り続けるうちに、自分が教える側になった。それまでも、手仕事には馴染みがあり、智香さんの、もう一つの製作ジャンルは、「ステンドグラス」。実は、ステンドグラス工房「夢創」の高屋進さんの娘さんで、自然とステンドグラスの作品も製作するようになった。進さんと同じく、ステンドグラス作品のオーダーも受けており、体験教室なども可能だ。

ステンドグラスの可愛い小物は、イベントで販売もされている。

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一閑張りに、ステンドグラスに、と幅が広いが、地域の公民館で手作りサークルも主催している。手作りサークル、と一口に言っても、こちらもジャンルの幅が広い。一閑張りはもちろんのこと、服や布草履、布小物、和雑貨などなど、その時々によって、いろんなものを製作している。智香さんが教えたり、先生を呼んできたり、仲間内で教えあうこともある。もちろん、初めて入ってきた方にはいろいろ教えて下さるそうで、慣れてくると各々作りたいものを作る時もあるそうだ。
最初の頃は、通う人数も少なかったが、今では人も作品数も増えてきた。製作したものをクラフトイベント等で販売することも。教室にお邪魔してみると、どの方も楽しみながら真剣に、作品作りに向かっていらっしゃる。


その重厚さから、なかなか手の出しにくい一閑張りかもしれないが、智香さんからは「お気軽に」とのこと。作品に出会いたい場合は、地域のクラフトイベントに「高屋    智香」や「yellow」のお名前で出店されているので、要チェック。お電話でのオーダーもOK。体験講座は、盛岡で定期的にされているのと、依頼も承っているそう。
いいものを、長く使える一閑張りの世界に、ちょっと足を踏み出してみては。

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​(本人提供)

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​(本人提供)

取材日 INTERVIEW 2018.12.21 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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