繊細で緻密な作品

日本や海外の伝統文様や幾何学的なデザインを得意とし、桜の木を使ったアクセサリーやコースターを製作する作り手。イヤリングは、身につけていることを忘れる程の軽さ。
tumiki club

​ツミキクラブ

取材日 INTERVIEW 2018.12.11 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

山桜の木材に、古今東西の伝統模様や幾何学模様を描き出す

軽米町に工房をもつtumiki club(ツミキクラブ)さん。

工房近くの山から切り出した木材で、繊細な作品を作り出す作り手さんだ。
ミリ単位でデザインした模様を、レーザー加工機でカットし、模様なども焼きつける。コースターやアクセサリー、ブローチ、印鑑、インテリア品など、作品の幅は広い。販売は、主に地域外でのクラフトイベント。岩手県南や青森、時には遠方のイベントへも参加されている。

桜の木を使ったコースター。模様は、日本の伝統的な文様に限らず、海外の伝統的な模様まで多岐にわたる。目が錯覚を起こしそうな幾何学模様の作品もある。

木製のイヤリング。

傘や猫など、見つけたら、くすっと笑ってしまいそうなものから、ため息がこぼれる程、緻密な模様のものまで。

こぎん刺しの作家さんとコラボしたもの。

ブローチや判子。判子は、名前と模様が一緒に彫られている。手紙やカードにちょっと押してあるとお洒落だ。取材スタッフは、葉脈まで描かれた葉っぱの作品が気になる。ため息と一緒にふぁーっと声まで、出てきそうなものばかり。

同じ形のピースを使った立体作品。

カットではなく、焼きつけたもの。

いかに繊細に作り込むか、それが難しく、楽しい

取材対応してくださった、tumiki clubさんこと、安藤 賢(あんどう まさる)さん。

デザインから製作、販売まで全てご自身で行う。見とれる緻密さに、不思議に思うのは制作方法だが、レーザー加工の機械自体は、趣味でも導入ができ、「技術は何十年前からある珍しいものではない」という。

価値をもつのは、デザインやアイディア。5~60時間をデザイン制作にかける作品もある。「曲線は、数学、計算式で表現されるもの。何度ずつとか、どうずらしていくかを考えるのが面白い」。

古今東西の伝統的な模様は、資料から着想を得ることが多いそうだが、そのあとは、一からパソコン上でデザインをする。ミリ単位の世界。中には見慣れた模様もあるが、線の細さや間隔、模様と模様の間隔、反復させる模様の数、模様の組み合わせは、全て安藤さんが考えたものだ。


「いかに繊細に、というところは求めてますね。イヤリングとかでも、壊れるか壊れないかのギリギリのデザインで。やっぱり、線が細い方がすごく綺麗で繊細に見える。0.1ミリ違っただけで、売れ行きが変わるものもありますもんね」。少し線の太さが変わっただけで、印象がガラッと変わる。デザインの緻密さと、アクセサリーとして身につけることのできる強度。そこは難しい。

気が遠くなるような世界だが、試作しながらデザインし、「数値を設定するところまでが楽しい」と安藤さんは言う。

コースターには、オリジナルで名前を入れたりも可能。取材スタッフの団体の名前を入れて下さった。ガラスの器のコースターは、透明感が増す。

安藤さんのご本職は、宮大工さん。

神社や寺院を手掛ける大工さんで、作品の模様にもよく見られるような曲線には、もともと馴染んでいた。数年前に、何か新しいことが出来ないかと思い、レーザー加工の機械を入手。試行錯誤が続き、作品を実際に販売し始めたのは、最近のことだ。最初は、日本の伝統模様で作っていたが、次第に世界の様々な模様へと広げた。

木材は、安藤さんの家の山。適度なしなやかさや硬さをもつ山桜の木を使うのが基本。

本業との兼ね合いもあり、頻繁ではないが、もし、イベントで見かけたら。
繊細な世界が、広がっているはず。

取材日 INTERVIEW 2018.12.11 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです

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