繊細で緻密な作品
日本や海外の伝統文様や幾何学的なデザインを得意とし、桜の木を使ったアクセサリーやコースターを製作する作り手。イヤリングは、身につけていることを忘れる程の軽さ。
tumiki club
ツミキクラブ
取材日 INTERVIEW 2018.12.11 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです。
![tumikiclub01 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_03d46a85cc7843d28fbdaf3599a61393~mv2.jpg/v1/fill/w_700,h_526,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/tumikiclub01%20(1280x961).jpg)
山桜の木材に、古今東西の伝統模様や幾何学模様を描き出す
軽米町に工房をもつtumiki club(ツミキクラブ)さん。
工房近くの山から切り出した木材で、繊細な作品を作り出す作り手さんだ。
ミリ単位でデザインした模様を、レーザー加工機でカットし、模様なども焼きつける。コースターやアクセサリー、ブローチ、印鑑、インテリア品など、作品の幅は広い。販売は、主に地域外でのクラフトイベント。岩手県南や青森、時には遠方のイベントへも参加されている。
桜の木を使ったコースター。模様は、日本の伝統的な文様に限らず、海外の伝統的な模様まで多岐にわたる。目が錯覚を起こしそうな幾何学模様の作品もある。
![tumikiclub03 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_9f003820e48e4adeb8559d0f2f6a32e1~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub03%20(1280x961).jpg)
木製のイヤリング。
傘や猫など、見つけたら、くすっと笑ってしまいそうなものから、ため息がこぼれる程、緻密な模様のものまで。
![tumikiclub04 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_428eab7d81874b30b1fd8955999a63af~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub04%20(1280x961).jpg)
こぎん刺しの作家さんとコラボしたもの。
![tumikiclub05 (961x1280).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_6580a3414f4f4d1f8c7606f3730287b9~mv2.jpg/v1/fill/w_125,h_166,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub05%20(961x1280).jpg)
ブローチや判子。判子は、名前と模様が一緒に彫られている。手紙やカードにちょっと押してあるとお洒落だ。取材スタッフは、葉脈まで描かれた葉っぱの作品が気になる。ため息と一緒にふぁーっと声まで、出てきそうなものばかり。
![tumikiclub06 (1280x661).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_281fb782a45b4ad294419f72d71ea4fb~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_65,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub06%20(1280x661).jpg)
同じ形のピースを使った立体作品。
![tumikiclub07 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_21a2cdfca7514988810d1db78d8d6f24~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub07%20(1280x961).jpg)
カットではなく、焼きつけたもの。
![tumikiclub08 (1280x896).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_2cc7c454c8644892aee97125acf5e98f~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_88,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub08%20(1280x896).jpg)
いかに繊細に作り込むか、それが難しく、楽しい
取材対応してくださった、tumiki clubさんこと、安藤 賢(あんどう まさる)さん。
![tumikiclub09 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_f361f3b018c64a449391c3b4db8c640a~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub09%20(1280x961).jpg)
![tumikiclub9.5 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_b9a9996bc048492cb197b8efb9e5d5d5~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub9_5%20(1280x961).jpg)
デザインから製作、販売まで全てご自身で行う。見とれる緻密さに、不思議に思うのは制作方法だが、レーザー加工の機械自体は、趣味でも導入ができ、「技術は何十年前からある珍しいものではない」という。
![tumikiclub10 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_ccca454d16dd4c44ab04a52c89c384b8~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub10%20(1280x961).jpg)
価値をもつのは、デザインやアイディア。5~60時間をデザイン制作にかける作品もある。「曲線は、数学、計算式で表現されるもの。何度ずつとか、どうずらしていくかを考えるのが面白い」。
![tumikiclub11 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_7bf9fc846ac748969a368693b425553e~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub11%20(1280x961).jpg)
![tumikiclub12 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_c125296e68724c428f22141d4f5709e5~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub12%20(1280x961).jpg)
古今東西の伝統的な模様は、資料から着想を得ることが多いそうだが、そのあとは、一からパソコン上でデザインをする。ミリ単位の世界。中には見慣れた模様もあるが、線の細さや間隔、模様と模様の間隔、反復させる模様の数、模様の組み合わせは、全て安藤さんが考えたものだ。
「いかに繊細に、というところは求めてますね。イヤリングとかでも、壊れるか壊れないかのギリギリのデザインで。やっぱり、線が細い方がすごく綺麗で繊細に見える。0.1ミリ違っただけで、売れ行きが変わるものもありますもんね」。少し線の太さが変わっただけで、印象がガラッと変わる。デザインの緻密さと、アクセサリーとして身につけることのできる強度。そこは難しい。
気が遠くなるような世界だが、試作しながらデザインし、「数値を設定するところまでが楽しい」と安藤さんは言う。
![tumikiclub13 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_a779c8b4fbf14441b10866708bd0e79f~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub13%20(1280x961).jpg)
![tumikiclub14 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_bc519aa0668e449f9dabd354d89c0cb1~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub14%20(1280x961).jpg)
コースターには、オリジナルで名前を入れたりも可能。取材スタッフの団体の名前を入れて下さった。ガラスの器のコースターは、透明感が増す。
![tumikiclub15 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_41ac1ffb6763444d8030887cfbf57663~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub15%20(1280x961).jpg)
![tumikiclub16 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_5a21614dfcbd49d49018db537e7c3285~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub16%20(1280x961).jpg)
安藤さんのご本職は、宮大工さん。
神社や寺院を手掛ける大工さんで、作品の模様にもよく見られるような曲線には、もともと馴染んでいた。数年前に、何か新しいことが出来ないかと思い、レーザー加工の機械を入手。試行錯誤が続き、作品を実際に販売し始めたのは、最近のことだ。最初は、日本の伝統模様で作っていたが、次第に世界の様々な模様へと広げた。
![tumikiclub17 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_fdb1f00b73e9447ab8d6c6611118dae5~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub17%20(1280x961).jpg)
木材は、安藤さんの家の山。適度なしなやかさや硬さをもつ山桜の木を使うのが基本。
![tumikiclub18 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_8fb45ce7cbdd448faa3ae9df97768d70~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub18%20(1280x961).jpg)
本業との兼ね合いもあり、頻繁ではないが、もし、イベントで見かけたら。
繊細な世界が、広がっているはず。
![tumikiclub19 (1280x961).jpg](https://static.wixstatic.com/media/9c5a94_621429045e854c46af77e36b1fe7b79c~mv2.jpg/v1/fill/w_126,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/tumikiclub19%20(1280x961).jpg)
取材日 INTERVIEW 2018.12.11 ※施設情報、入荷状況や価格は取材時のものです。